70歳のクロードは妻を亡くし、LA郊外に一人で住む元
演劇評論家。親友のシェーンと老後を
謳歌していた。ある日、昔の恋人で人気舞台女優のリリィが
アルツハイマーを患わせて施設に入った事を知る。もう一度リリィに会いたいと願ったクロードは、
アルツハイマーの《フリ》をしてリリィと同じ施設に入居するという一世一代の《嘘》を思いつく。シェーンの協力のもと、遂にリリィと念願の再会を果たしたクロード。だがリリィの記憶からクロードは完全に消し去られていた―。そんなリリィに、クロードは毎日のように二人の想い出を語りかけるのだった。ある日、昔リリィが演じた
シェイクスピアの「
冬物語」を施設で観る事になり、クロードは孫娘と一緒にある作戦を実行する。